お知らせ

2024年5月28日のリリース完了後より、外貨記載の請求書の支払申請・仕訳処理を行うことができるようになりました。

外貨記載の請求書の支払申請・外貨での仕訳処理を行うには、別途設定が必要になります。

詳細な機能の設定などについては、以下のガイドもご参照ください。

ガイド:請求書の外貨機能

ガイド:外貨の請求書で支払申請を行いたい


目次

バクラクの外貨請求書対応機能について

概要

【対象プロダクト】
■バクラク請求書受取・仕訳
■バクラク申請・経費精算


これまで、バクラクは国内通貨(日本円)表記の請求書の支払申請・仕訳処理を想定したプロダクトでした。

皆さまからのご要望を受け、外貨記載の請求書についても、なるべく手入力を発生させずに申請・仕訳処理をしていただけるようアップデートしました。


新しくなったバクラクでサポートできる業務は以下となります。

※外貨請求書の場合、一部機能はご利用いただけませんのでご留意ください

業務業務概要バクラクでの対応可否補足
支払申請外貨請求書に記載の外貨金額で支払申請を上げる。購買申請を選択した場合は、購買申請の消化率を確認して承認する。⚪︎■支払申請の記載金額を外貨で記載できる。
■購買申請を紐づけた場合、外貨の支払金額を事前に登録した換算レートに基づいて日本円に換算し、購買申請の消化率は日本円で表示する。
▶️換算レートマスタを作成する
▶️支払申請で外貨を利用する
費用計上外貨請求書に記載の通貨金額または為替レートに基づき日本円に換算して仕訳を会計ソフトに残す。⚪︎■外貨請求書に記載された通貨金額をAI-OCRで読み取り、仕訳の金額を該当通貨で入力・表示する
■入力した仕訳金額・支払金額を、事前に登録した換算レートに基づいて日本円換算して表示する
▶️外貨で仕訳を作成する
▶️日本円換算表示
振込外為送金システムなどを利用し、海外の銀行口座へ送金する。×■振込データは全銀フォーマットのみへの対応のため、通貨が日本円(JPY)以外の仕訳は、振込データを出力できない
消込為替差損益、送金に関わる手数料を加味して消込仕訳を会計ソフトに残す。■これまでと同様に作成した費用計上仕訳に基づいた消込仕訳は自動生成される
■生成された消込仕訳は編集できないため、為替差損益や送金に関わる手数料の計上はバクラクではできない


外貨機能を利用するための事前設定

換算レートマスタを設定する

換算レートマスタは、バクラク請求書受取・仕訳から設定できます。
外貨金額を日本円に換算する際に参照する換算レートです。
換算レートが設定されていない場合には、各種日本円換算表示は機能しません。


【換算レートマスタの作成手順】

  1. バクラク請求書受取・仕訳にアクセスする
  2. [マスタデータ] > [バクラクマスタ_ 換算レート] をクリックする
  3. [作成] をクリックする
  4. 「通貨」「換算レート」「適用開始日」を入力し、[作成] をクリックする
    ※選択できる通貨は予め登録されたもののみとなります
    ※申請では申請日=適用開始日以降の場合、仕訳では計上日=適用開始日以降の場合に該当の換算レートが適用されます


【換算レートマスタの一括取込手順】

  1. 換算レート一覧画面にて [一括取込] をクリックする
  2. [サンプルCSVをダウンロード] をクリックする
  3. CSVを開き、「通貨」「適用開始日」「レート」を記入し保存する
    ※A列の「通貨」は換算レート作成する通貨だけを記載し、不要な行は削除してください
  4. [一括取込] を再度クリックし、CSVを選択して [アップロード] をクリックする


換算レートの詳細については、ガイド:換算レートをご確認ください。


「その他」カテゴリの支払方法を作成する


バクラク請求書・受取は、全銀フォーマットに即した振込データを出力する仕組みです。外為送金システムなど、全銀システム以外の振込システムに対応していないため、外貨で作成した仕訳の振込データは出力を制御しています。
外貨で作成した仕訳の「支払方法」には、国外送金など、「その他」カテゴリで作成した支払方法を選択していただく必要があるため、予め作成をお願いします。


【「その他」カテゴリの支払方法の作成手順】

  1. バクラク請求書受取・仕訳にアクセスする
  2. [マスタデータ] > [バクラクマスタ_ 支払方法] をクリックする
  3. [作成] をクリックする
  4. 「カテゴリ=その他」を選択し、必須項目を入力して [作成] をクリックする
    ※名前は「外為送金」「国外送金」など、バクラク外で送金処理が必要になるものを識別できるような名づけをお勧めします


支払申請フォームで外貨利用設定を行う


支払申請フォームで外貨利用設定を行うには、予め換算レートマスタの設定が必要です。
支払申請フォームで外貨を利用する設定を行うと、申請時にJPY以外の通貨で支払金額を記載できるようになります。


【支払申請フォームの外貨利用設定手順】

  1. バクラク申請・経費精算にアクセスする
  2. [経路・フォーム] > [フォーム] をクリックする
  3. 外貨利用をしたい支払申請フォームの [編集] をクリックする / もしくは支払申請の新規作成画面を開く
  4. 「支払金額」の [編集] をクリックする
  5. 「外貨入力を利用する」のトグルをONにして [設定] をクリックする


外貨請求書の支払申請

支払申請の設定(フォームの作成)

  1. [経路・フォーム] > [フォーム]をクリックする
  2. 「フォームを作成」 > 「新規にフォームを作成」をクリックする
  3. 「フォーム種別」にて「支払申請」を選択する

  4. 支払申請で表示する基本項目設定の「支払金額」の「編集」をクリックし、ポップアップにて「外貨入力を利用する」を選択して「設定」をクリックする
  5. 画面右下「保存する」をクリックするとフォームが作成されます

ご利用イメージ

明細の利用有無によって金額入力箇所が異なります。

通貨を設定した後、金額(外貨)を入力すると換算レートに基づいて計算された日本円が表示されます。

支払申請を行うと、支払金額に「外貨」が表示された状態で仕訳が作成されます。


バクラク申請の詳細な外貨対応機能については、以下のガイドを以下のガイドをご参照くださいませ。

関連ガイド:外貨の請求書で支払申請を行いたい


外貨請求書の仕訳作成

費用計上仕訳の作成

通貨の選択

バクラク請求書受取の詳細画面で日本円(JPY)以外の通貨を選択すると、外貨で仕訳作成ができるようになります。

通貨の選択は支払金額の入力欄の右上の鉛筆アイコンから変更できます。

通貨は手動で切り替え可能ですが、以下の場合には自動で通貨が選択されます。


  1. 支払申請で通貨が選択されている場合
  2. 選択された取引先の仕訳学習データに通貨が学習されている場合
  3. 外貨請求書のOCRで外貨を判定した場合


通貨が自動選択される際は、支払申請、仕訳学習データ、外貨請求書のOCRの順番で優先されます。


通貨も仕訳学習データ(自動仕訳ルール)の学習対象のため、支払申請を利用せずバクラク請求書受取に直接請求書を取り込んだ場合でも仕訳学習データがあれば前回の請求書処理時に選択した通貨が自動的に選択されます。


いずれの方法でも外貨の通貨が自動選択されなかった場合、自動選択された通貨が誤っている場合は通貨を手動で変更してください。


振込手数料先方負担の選択

通貨に外貨を選択している場合は振込データの作成ができません。

そのため、カテゴリーが「銀行振込」の支払方法を選択しても振込手数料先方負担をONに設定することはできません。


振込先情報の入力欄が非表示になる「その他」のカテゴリーなどの支払方法を選択してください。


外貨金額の入力

通貨に外貨を選択している場合は外貨金額を支払金額、仕訳の金額に入力できます。


通貨ごとに入力可能な小数点以下桁数については「換算レート」のガイドの「外貨機能の対応通貨」を参照してください。



通貨の切り替え

通貨を外貨からJPYに切り替えると外貨の金額は日本円として扱われます。

小数点以下桁数がある通貨からJPYに切り替えた場合、小数点以下の金額は切り捨てられます。


ある外貨から別の外貨に切り替える場合も、通貨の切り替え後に選択した通貨が切り替え前の通貨よりも保持できる小数点以下桁数が少ない場合は、保持できない値は切り捨てされます。

例えば、支払金額が 100.50 USD の状態で通貨をUSDから小数点以下桁数を持たないJPYやKWN(韓国ウォン)に切り替えると支払金額は 100 JPY や 100 KRW になります。


適格チェックの選択

外貨の請求書の取引が国外取引など課税対象外の取引の場合は、仕訳の計上日の上の適格チェックは外してください。


請求書に適格請求書発行事業者番号が記載されていてOCRで読み取った登録番号が有効な場合、または、支払申請の明細でインボイス制度の特例が設定された内訳が選択されている場合以外は自動的にチェックは外れます。


適格チェックの機能についての詳細は以下のガイドをご参照ください。

請求書の適格請求書発行事業者登録番号の判定機能と適格チェック


消費税の計算

請求書の通貨に外貨が選択されている場合であっても10%や8%の税率が設定された課税仕入などの内訳を選択すると外貨の税込金額から消費税額が自動計算されます。


源泉所得税の自動計算

請求書で選択された取引先に源泉所得税区分が設定されていても、通貨に外貨が選択されている場合の源泉所得税自動計算は対応していません。

源泉所得税の仕訳を手動で登録した場合は、外貨の円換算金額(後述)が源泉所得税レポートに集計されます。


消込仕訳のプレビュー

通貨に外貨を選択している請求書は外貨の費用計上仕訳の消込仕訳プレビューが表示されます。


ただし、外貨建て請求書の振込支払時の為替レートや外為送金手数料を反映した仕訳を作成することはできず、外貨の費用計上仕訳の債務金額と同額で消込仕訳が作成されます。


バクラク請求書受取・仕訳の詳細な外貨対応機能については、以下のガイドをご参照くださいませ。

関連ガイド:請求書の外貨機能